この記事から仮定法の概要を紹介しています!
今回は仮定法の基本、仮定法過去・仮定法過去完了について解説します。
(この記事では主語をS、動詞をV、過去形動詞をVed、過去分詞をp.pとします)
1.仮定法過去
仮定法とは事実と異なること、つまり「ありえないこと・起こりえないこと」を話すときに使う表現でしたね。仮定法過去とは現在の事実とは違う話をするときに使います。
仮定法過去の基本形
If S Ved, S' would V.
おさらいついでに文法項目をチェックしていきましょう。
仮定法過去では
(1) 現在の事実と異なること
ex. If he studied hard after school, he would get good scores on tests.
彼が放課後に一生懸命勉強すれば、テストでいい点数が取れるだろうに。
→彼は放課後に一生懸命勉強していないから、いい点数が取れない。
(2) 現在の事実になりそうにないこと
ex. If I did not have work to do tomorrow, I would go to the amusement park with you.
明日するべき仕事がなければ、君と遊園地に行くのになぁ。
→明日仕事めっちゃある
以上の二つのことを表すことができます。
〈ルール〉be動詞を使うときは主語にかかわらず”were”を使う!
ex. If I were you, I would refuse his offer.
もしわたしがあなただったら、彼の申し入れを断るね。
現在形でisを使う主語のときや、主語がIのときはwasを用いたりする場面もあるけど...
仮定法過去のif節で使うbe動詞はwereを使います!
2. 仮定法過去完了
if節で過去完了形を使うと過去の事実とは異なることを仮定することができます。これが仮定法過去完了です。
ex. If he had studied hard after school, he would have got good scores on tests.
もし彼が放課後に一生懸命に勉強していたら、テストで良い点数が取れただろうに。
→ある過去で、彼は一生懸命に勉強していなかったので、いい点数が取れなかった。
仮定法過去完了になると仮定法過去よりも時間軸が過去にズレます。仮定法過去が現在でありえないことを表すのなら、仮定法過去完了はある過去でありえないことを表します。
仮定法過去完了の基本形
If S had p.p, S’ would have p.p.
【補足】
主節のwouldのかわりに、couldやmightを使うことで「可能性」の意味や「推量」の意味を持たせることもできます。これは仮定法過去でも仮定法過去完了のどちらでも使えます。
ex. If you worked harder, you could get promoted.
もし君が頑張って働いたら昇進できるかもしれないのになぁ。
仮定法過去ならif節でcouldを使うこともできますよ。
ex. If I could talk with my pet, I would be happy.
もしペットと話すことができるなら、うれしいだろうなぁ。
応用として、過去の事実と異なることが現在の事実に影響することを表す文も仮定法で書き表すことができます。
ex. If you had followed my advice, you would not make such a mistake.
これはif節で過去完了形を使うことで過去の事実とは異なることを言ったうえで、主節で「今はこうなるだろうなぁ」ということを述べています。
最後に
仮定法が使いこなせるようになることで和文英訳や自由英作文を作成する際に、大いに役立ちます。長文問題の解答の根拠になることもあります!この記事が少しでもお役に立てたらうれしいです。
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