今回は多くの中高生が理解に苦しむ「仮定法」について説明していきます。
「仮定法」とか「直説法」ってなに?
そもそも仮定法とは何を表すのでしょうか。仮定法とは事実に反することや、実現する可能性が低いことを過去形の動詞を使って表す形のことです。古文でいうところの反実仮想に近いですね。例を見てみましょう。
Ex1. If I had time and money, I would visit foreign countries.
訳:もし私に時間とお金があれば、外国を訪れるだろうね。
この英文において、事実に反すること・実現不可能なことは「私に時間とお金があること」です。If節で現在形動詞ではなく過去形動詞を用いることで事実とは違う仮定しているのです。
Ex2. If he won the lottery, he would run out of his money.
訳:彼が宝くじに当たったら、彼はお金を使い果たすだろう。
このような現実とは異なること、現実になりそうにないことを仮定法を使って表現します。以上の例が仮定法の中でも仮定法過去として扱われます。
では、直説法とは何でしょうか。仮定法が「ありえないこと」を表すのに対して、「ありえる(起こりうる)こと」を表しています。例文で確認しましょう。
Ex3. If it rains tomorrow, I will play video games at home the whole day.
訳:もし明日雨が降ったら、家で一日中ゲームをするね。
現在から考えて、明日は未来のことですよね。現実に起こりそうなことはIf節で過去形動詞を使いません。これを直説法といいます。
余談
なぜ現実味を帯びていない仮定で過去形を用いるのか、全く腑に落ちていない人もいますよね。諸説ありますが、主の一番の好みは過去形に含まれる「離れた距離感」だと思います。過去形というのは時間軸の観点で現在から「離れている」と言えますよね。仮定法では事実や現実味から「離れている」想像を文にしていると言えるので同じように過去形を使っているのではないでしょうか。
仮定法という分野はいくつかのセクションに分けれます。不定期ではありますが、これから仮定法をすべて網羅していきます。乞うご期待!
おすすめの文法書はこちら!
文法書に合わせて問題集も大事ですよ!