ご高覧いただきありがとうございます!
今回も仮定法について解説していきます。
以前の記事をぜひチェックしてから、本記事に戻っていただけるとうれしいです!
1. 仮定法未来
今まで仮定法過去・仮定法過去完了について触れてきましたが、仮定法未来とは何者なのでしょうか。ここにきてまた新しく知る文法で嫌になる方もいらっしゃるかもしれませんが仮定法未来も仮定法である以上、起こり得ないことを仮定して話を進めるのです。例えば
ex. If he were to get much money with winning the lottery, he would travel around the world.
もし彼が将来宝くじに当選してたくさんの金を手に入れることになったら、世界中を旅行するでしょう。
この文において、「彼がたくさんの金を手に入れること」が起こり得ない事象として扱われています。be to Vという構文(俗に言うbe to構文)は「〜することになっている」と訳します(be to構文についてもいつか解説しようと思います)。仮定法なのでbe動詞はwereになります。If S were to Vの表現では何かが起こる・生じることなのでVにおいて状態動詞は使えません!
他にも、If S should Vでも仮定法未来の意を表せます。例えば
ex. If it should rain tomorrow, we would have to cancel the picnic.
もし明日雨が降るようなことがあれば、ピクニックを中止しなければならないでしょう
前述の表現と異なる点はif節の事象について起こる可能性が少しはあることです。そのため、主節が命令文になったり、助動詞willを使ったりすることもあります。(should happen to Vが頻出な気がします)
2. ifを使わない仮定法
仮定法最後の砦、ifがない仮定法について解説していきます。最初はifを省略して倒置する仮定表現です。次の3つの例文で確認してみましょう。
ex. Were he here, he would help us.
もし彼がここにいたら、私たちを助けてくれるだろう。
ex. Had I known about the meeting, I would have attended.
もし会議のことを知っていたら、出席していたでしょう。
ex. Should you need any assistance, feel free to contact me.
もし何かお手伝いが必要なら、遠慮なく私に連絡してください。
仮定の意で倒置される単語はwere, had, shouldだけです!倒置の手順は「Yes, No疑問文の語順にする」だけです。それぞれの単語を倒置することでifを使わずに仮定の意味を加えることができます。
頭で覚えていても見抜けないのが倒置です。
ex. I'd have succeeded this plan had I noticed such a serious problem.
もしそのような深刻な問題に気づいていたら、私はこの計画を成功させていただろう。
この文に倒置があるという事実を知らされていれば例のような和訳ができると思いますが、初見ではなかなかこんなキレイな和訳には辿り着けないと思います。誤訳することもありそうですね。このような軽い工夫が施された倒置も見抜けるようにしましょう。
3. without, otherwiseを使う
日常英会話で非常によく使う基本前置詞であるwithoutですが、「〜がなかったら」という訳で仮定の意味を加えることができます。
ex. Without your help, I wouldn't have been able to finish the project.
あなたの助けがなかったら、私はプロジェクトを終えることができなかったでしょう。
withoutは「〜なしで」と和訳すると文脈に適するときもあります。「仮定」なのか、「条件」なのか、主節の動詞を見ながら確認しましょう。
otherwiseは異なる状況や結果を示す、「さもないと」という意味の接続詞です。
ex. I trust him; otherwise I wouldn't be talking with him about this.
彼を信じてるよ。そうでなければ、このことを彼に話していないよ。
otherwiseは大学受験頻出の多義語です。早いうちに覚えてしまいましょう。今回の訳は「if not」と置き換えられるように和訳するとよいですね。
最後に
これで仮定法は完結です。細かい部分はお手持ちの文法書、教科書で確認しましょう。このブログの弱点は「演習問題がないこと」です!問題を解いたり、思い出す課程をとることで定着率は飛躍的に上昇します。仮定法マスターは周りと差をつける・埋めるチャンスです。頑張ってください!
やはり問題演習が実力を伸ばします…!