【中高生必見!】仮定法の慣用表現

仮定法については過去にも取り上げています。本記事ではそれらの内容が履修済みであることを前提に進めていきます。まだ履修済みでない方、見直し・復習がしたい方はこちらからどうぞ!

 

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今回は仮定法を用いる慣用表現について説明します。

1. as if + 仮定法

そのときの事実とは異なる比喩表現を用いるときに使う表現が as if + 仮定法です。例文を見てみましょう。

ex. She talks as if she were the boss. 

彼女はまるで上司のように話す。

この文では、as if の後にbe動詞の過去形wereが続いています。これにより、「彼女は実際には上司じゃないけど、上司のように振る舞っている」という現実とは異なる比喩を用いて表現されています。

補足

as if のあとには仮定法が続くのがルールですが、口語では直説法を使います。

 

as if はいろいろな動詞と組み合わせることで多種多様な使い方ができます。詳しい解説はしませんが、受験等でよく見かけるイディオムを載せておきますね。

 

1. as if to V: まるでVするように

ex. She waved her hand as if to smile at me.

彼女はまるで私に微笑むように手を振った。

 

2. It is as if: 〜のようだ

ex. His eyes shine like stars. It is as if he were dreaming.

彼の目は星のように輝いている。まるで夢を見ているかのようだ

 

例文では as if のあとに仮定法過去の文を続けていましたが、仮定法過去完了の文を続けることも可能です。ですがそのとき、主節の動詞を過去形にすることを忘れないでくださいね。

 

 

2. It is time + 仮定法

It is time + 仮定法(~な頃合いだ)は特定の行動を行うべき時期が来たけれどその行動が行われていなかったり、この状況になる頃合いなのにそうならないことを表現します。それに対する願望や提案でさえ含みます。例えば、

ex. It is time he went to bed.

もう彼が寝てもいい頃だね。⇒寝ててほしいけど寝てない

ex. It is time we started saving money for our future.

私たちが将来のためにお金を貯め始める時期だ。⇒貯め始めてない

 

"time"の前に"high"や"about"を使うことでニュアンスが変わります。

ex. It is high time she apologized for her behavior.
すぐにでも彼女が自分の行動について謝るべきだ。

ex. It is about time he started taking his health more seriously.
そろそろ彼が自分の健康をもっと真剣に考える頃合いだな。

 

注意!

"time"のあとに続けるbe動詞は "I were" や、 "she were" には絶対にならない!

∵仮定を表す表現ではないからです。

 

 

3. 「もし無ければ」や「もし無かったら」

「今という時点に〜がなければ...」という実際にはあるけれど、「なければ」と仮定する表現を最後に紹介します。

Ⅰ: If it were not for A, S would V.

(もしAが無ければ、SはVするだろう。)

 

ex. If it were not for his busy schedule, he would travel more often.

もし多忙なスケジュールがなければ、彼はもっと頻繁に旅をしているだろう。

⇒超忙しいスケジュールを組んでいる

 

Ⅱ: If it had not been for A, S would have Ved(過去分詞). 

(もしAが無かったら、SはVしていただろう。)

 

これは前述のⅠの仮定法過去完了ver. です。

ex. If it had not been for his quick thinking, we would have missed the last train.

もし彼が即座に考えをめぐらさ(⇔彼の迅速な思考力が)なかったら、私たちは終電に乗り遅れていただろう

⇒迅速な思考力を備えている

 

 

 

 

今回は以上です。仮定法もずいぶんと幅が広がってきましたね。英文法「仮定法」もそろそろお別れが近づいてきましたね。最後まで頑張って学習していきましょう!

 

 

 

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仮定法も終盤...、早めに復習を!